
(S19)これがその断面でありますが、この断面は反対側から見たところであります。つまりコンドミニアムエリアのところです。
(S20)ということで、このくい打ち工法、プラットホーム工法を使う利点は、まず非常に環境に優しいということ。つまり、埋め立てと比べて、特に街路関係において環境に優しい。あるいは、そのほか土地保有能力という観点からも考えないといけないわけです。つまり、土地を埋め立てた場合と違って、コストが安くつくというだけではなく、プラットホーム工法の場合には道路をつくるわけですけれども、最終的にはその建物の売却ということを考えないといけない。ということは、ディベロッパーにとってそういう土地保有能力ということが出てくるわけです。
(S21)また最後の問題は、ここに書いてありますが、アジアの方であればこの漢字は読めるのではないかというふうに思いまして、こういうふうに漢字も入れたんですけれども、水はマイナスで、コンクリートはプラスである。プラットホーム工法をやりますと、コンクリートにとって水の保持力を維持するということで非常にいいということであります。風水(ふうすい)と読みます。
(S22)ただ、問題点として浮上したこともあります。つまり、ディベロッパーにとって何が問題であったかというと、この土地保有権、土地権利証をどういうふうに解決するかということであります。例えば、政府に言ってこの土地権利証のタイトルを変えてほしいというふうな要請をしたとします。そういう問題が出てきます。そのほかの問題としては、水の中につくるなんてコストがかかり過ぎるんじゃないかとか、あるいは高層ビルをそんな水の中に建てても安全なのかとかいう、そういう心理的な問題、懸念、心配もありました。そのほかの問題は、廃棄物をどのように処理するかとか、あるいは水質の問題について懸念をあらわした人もいます。プラットホーム工法をやった場合には、水質がやる前と比べてどうなるかとか、あるいはコスト、建設費用がプラットホーム工法の場合高くなるのではないかとか。つまり水の中にくいを打った場合に、そしてその上に建物を建てた場合にはコストが高くなるんじゃないかとか、また、それらをすべてひっくるめて最終的にそういった懐疑論があったというところが問題でありました。
(S23)ですから、成功のためのファクターは何かということであります。成功裏に実施していくためには、民間主導型のプロジェクトで成功をおさめるためには、まず会社としてのコミットメントであります。そして、それをやり遂げるんだという忍耐が必要であります。また、言うまでもなく技術的なノウハウや経験も必要ですし、十分な政府からの支援がないと難しいわけであります。例えば、インフラ等に関しては政府の支援が必要です。
(スライド終了)
時間がないようですので、私の話はここまでにして、また残りは質問があればそこでカバーしたいと思います。以上です。ありがとうございました。(拍手)
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